专利摘要:
チップマニホールドの少なくとも1つのチップをマルチウェルプレートの複数のピンと整列させる装置及び方法。チップマニホールドは、プレート、プレートに従属している少なくとも1つのチップ、プレートに従属している第1チップ整列ピン、及びプレートに従属している第2チップ整列ピンを包含している。第2チップ整列ピンは第1チップ整列ピンに対向している。マルチウェルプレートは、生体物質を保持するための複数の無孔ウェル、第1整列孔、及び第2整列孔を規定するボディーを包含している。第2整列孔は第1整列孔に対向している。
公开号:JP2011512863A
申请号:JP2010550282
申请日:2009-03-10
公开日:2011-04-28
发明作者:カールソン マティアス;ピール ヨハン
申请人:セレクトリコン アーベー;
IPC主号:C12M1-00
专利说明:

[0001] チップアセンブリを用いるマルチウェルにおける生体物質の自動スクリーニング及び操作。]
背景技術

[0002] リボ核酸干渉(RNAi)は、現代における生物学の最も刺激的な発見の一つであって、遺伝子機能の分析における革命を示している。今のところ、ゲノム規模のスクリーニングは、標的発見の過程においてますます重要な部分となってきている。しかしながら、十分な処理能力で、生体関連細胞型の効率的なトランスフェクションを行う装置及び方法が不足している。例えば、脂質ベースの方法は、処理能力をもたらすことはできるが、殆どの生体関連細胞型を効果的にトランスフェクトすることができない。従来のエレクトロポレーション(電気穿孔法)に基づく方法は、初代及びトランスフェクトしにくい細胞型をトランスフェクトできるが、必要とする費用、効率及び処理能力でそれを行うことができない。]
[0003] エレクトロポレーションは、外部から加えられた電場によって引き起こされる細胞膜の導電率及び透過性を増大するものである。分子生物学において、エレクトロポレーションは細胞中に物質を導入するために用いられている。例えば、細胞の機能を変えるために核酸を細胞内へ導入することができる。エレクトロポレーションは一般に、核酸又は化学物質或いは物理的物質を、哺乳動物の細胞及び生体内の標的臓器を含む、組織培養細胞内へ導入するために有用である。エレクトロポレーションの適用は、癌治療、遺伝子治療、細胞に基づいた治療、及び薬物の発見を包含する。]
[0004] 従来のエレクトロポレーション技術においては、エレクトロポレーターは電流を発生させて、それが例えばその側面に二つの金属電極を含有しているキュベット中の細胞溶液を通過するようにする。キュベットに含まれている細胞懸濁液をプラスミドと混合して細胞中に導入する。キュベットをエレクトロポレーター中に挿入し、エレクトロポレーターが電極に電圧(例えば、240ボルト)を加えて、細胞溶液に電場を与えてプラスミドを細胞内に入れる。細胞溶液をエレクトロポレートした後は、再生されたプラスミドを含有している新しい細胞を産生するような分割の可能性を細胞が有するまで、細胞を注意深く扱わなくてはならない。]
[0005] 現在のエレクトロポレーション操作の多くにおいては、細胞を細胞培養容器から剥離し、懸濁液に入れて、上記の様にエレクトロポレーションを行うためにキュベットに移している。この工程は大きな労働力を要して、処理能力及び有効性を限定している。更に、エレクトロポレーションの工程自体が、そして剥離、消化、移送、ピペット操作等のような細胞の複雑な操作と相まって、細胞に有意なストレスを引き起こし得る。結果として、高い比率の細胞罹患率及び死亡率がしばしば観察されている。]
発明が解決しようとする課題

[0006] 本発明の目的及び利点が、以下の詳細な説明に述べられ、そしてそこから明らかになるだろう。本発明の更なる利点は、本明細書の詳細な説明及び特許請求の範囲に特に指摘されている、更には図面から明らかな、装置及び方法によって実現及び達成されるだろう。本発明の多くの実施態様が、チップマニホールド及びマルチウェルプレート整列装置、並びにチップマニホールドのチップを整列させ、下げて、そしてマルチウェルプレート中のウェルの床上で培養されている接着細胞の表面に極く接近して入れることができる方法を提供する。エレクトロポレーションの適用において、主題技術は、ウェルの底と中空チップ電極の間の電場に焦点を合わせることができる。この方法で、接着(固定化)細胞をそれらの自然状態で直接エレクトロポレーションする。]
[0007] 本発明のその他の重要な利点は、整列装置及び方法が、ハイスループットなスクリーニングを促進し、生体関連細胞型に対するゲノム規模でのRNAiスクリーニングを可能にする多数の研究処理へと拡張可能なことである。その他のハイスループット/大規模な適用は、cDNAスクリーニング、細胞内標的の特性化、信号伝達経路の生物システムの探索(interrogation)、及び細胞内薬物の投与を包含する。更に、本発明の多様な実施態様の装置は比較的容易に且つ廉価に製造することができる。]
課題を解決するための手段

[0008] 本明細書で具体化されているように、本発明の目的に従ってこれら及びその他の利点を達成するために、本発明は、チップマニホールドの少なくとも一つのチップをマルチウェルプレートのウエルに整列させる方法を包含している。この方法は、少なくとも一つの整列孔を提供することを包含している。好ましい方法は、十分な角度精度を与える十分な間隔で離してある二つの整列孔を有している。]
[0009] 例えば、二つの整列孔をマルチウェルプレートの両端に形成することができる。方法は更に、少なくとも1つの整列孔と並んで位置している、少なくとも1つの整列ピンを提供する工程を含んでいる。方法は更に、少なくとも1つの整列ピンを少なくとも1つの整列孔に挿入して、複数のウェルの少なくとも1つの中に少なくとも1つのチップを誘導する工程を含んでいる。整列孔/ピンの数、大きさ及び配置は、ウェルに対するチップ軸の線形化の目的に有利に働くことを考慮して、柔軟性があると想定される。]
[0010] 本発明の更なる態様によると、その少なくとも1つのチップはエレクトロポレーションチップである。]
[0011] 本発明の別の態様によると、その少なくとも1つのチップはマルチウェルプレートのウェルの数と等しく複数である。]
[0012] 本発明の更なる態様によると、その少なくとも1つのチップはマルチウェルプレートの多数のウェルの一部と等しく複数である。]
[0013] 本発明の別の態様によると、その少なくとも1つのチップは多数のチップが複数集まったものであり、ウェルの複数(plurarity)はウェルの数(number)であり、ウェルの数はチップの数の倍数(multiple)である。好ましくは、この方法が誘導工程の反復を更に包含し、そこでは誘導工程を実施する合計回数が、ウェルの複数の全て又は一部の中にそのチップの複数を挿入できるように、最大でチップの数に対するウェルの数の倍数に等しい。]
[0014] 本発明は、マニホールドの少なくとも1つのチップを受け入れるためのマルチウェルプレートも提供する。マルチウェルプレートは、生体物質を保持する複数のウェル、第1整列孔及び第2整列孔を規定するボディーを含んでいて、第2整列孔は第1整列孔に対向している。一般に、第1及び第2整列孔はマルチウェルプレート上に非対称的に形成されている。好ましくは、マルチウェルプレートのウェルは無孔である。]
[0015] 本発明の更なる態様によると、マルチウェルプレートは更に第1整列スロット及び第2整列スロットを形成している。第1及び第2整列スロットは、それぞれ第1及び第2整列孔に隣接して形成することができる。]
[0016] 本発明の更なる態様では、ボディーは長方形を有している。第1整列孔及び第1整列スロットをボディーの第1短辺上に形成することができ、そして第2整列孔及び第2整列スロットをボディーの第2短辺上に形成することができる。ボディーが側面を有し、第1整列スロットが第1整列孔よりも側面近くに形成されいて、そして第2整列スロットが第2整列孔よりも側面近くに形成されいることが好ましい。]
[0017] 本発明の更なる態様では、整列孔及び整列スロットは、0.2〜10.0ミリメートルの例示的範囲内の直径の円として形成され、それぞれの整列スロットは整列スロットの中心内に形成されたスロット中心点を有し、それぞれの整列孔は整列孔の中心内に形成される孔中心点を有し、そしてそれぞれのスロット中心点はそれぞれの隣接する孔の中心点から0.2〜10.0ミリメートルの例示的範囲内又はそれ以上離して形成される。]
[0018] 本発明の更なる態様によると、ボディーは、金属、セラミック、プラスチック、ゴム、ガラス及びこれらの組み合わせよりなる群から選ばれる材料から加工される。ウェルの複数は6、12、24、48、96、384、1536、又3456ウェルであってよい。]
[0019] 本発明はマルチウェルプレートを含有している装置も提供する。マルチウェルプレートは、生体材物質を保持するための複数のウェル、少なくとも1つの整列孔を規定するボディーを含んでいる。ある実施態様では、第2整列孔は第1整列孔に対向している。装置は、テーブル、及びテーブル上に配置されているマルチウェルプレートをチップマニホールドに整列させるためのロボット部材を含んでいる。チップマニホールドが少なくとも1つのチップを含有していて、さらにロボット部材がマルチウェルプレートをテーブルに対して垂直に整列させることが好ましい。]
[0020] 本発明の更なる実施態様によれば、マルチウェルプレートは更に少なくとも1つの整列スロットを形成する。好ましくは、その少なくとも1つの整列スロットは、テーブル上でマルチウェルプレートの位置を確保するための第1及び第2整列スロットである。]
[0021] 本発明は、チップマニホールドを含んでいる装置も提供する。チップマニホールドは、プレート、プレートに従属している少なくとも1つのチップ、プレートに従属している少なくとも1つの整列ピンを含んでいる。第2チップ整列ピンは第1チップ整列ピンと対向していてよい。]
[0022] 本発明の更なる実施態様によれば、少なくとも1つのチップは、電極、光誘導部材、分注用の使い捨てプラスチックチップなどを包含している。]
[0023] 本発明の別の実施態様によれば、チップマニホールドはエレクトロポレーションチップマニホールドである。]
[0024] 本発明の更なる実施態様によれば、装置は更にマルチウェルプレートを含んでいる。マルチウェルプレートは、生体物質を保持する複数のウェル(例えば、無孔ウェル)、第1整列孔、及び第2整列孔を規定するボディーを含んでいる。好ましくは第2整列孔は第1整列孔に対向している。本発明の更なる実施態様では、少なくとも1つのチップが、非伝導性毛細管壁を有している少なくとも1つの電解質を満たした毛細管電極から成っていて、そこで少なくとも1つのチップがそれぞれのウェル中に下げられている。それぞれのウェルはウェルの底によって規定される表面を有しており、そして少なくとも1つのチップをそれぞれのウェルの表面から所定距離下げることができる。ある実施態様では、所定距離は75マイクロメートルであるが、1あるいは数ミリメートルからマイクロメートルあるいはサブマイクロメートルにわたる変更も考えられる。]
[0025] 本発明の更なる実施態様によれば、整列孔は円を形成し、そして整列ピンは円形断面を有していて整列孔にぴったり収まるように作られている。単一の整列孔を単一の整列ピンと共に使用する場合は、ピンと受入孔は、x−y方向の整列ができるような幾何学的形態を有している。例えば、受入孔が星形、十字型、及び三角形であって、それぞれピンの断面を星形、十字型、及び三角形にすることができる。好ましくは、第1及び第2整列ピンがあるピンの長さを有し、そして少なくとも1つのチップがあるチップの長さを有している。ピンの長さはチップの長さより長く、精密な整列のために少なくとも1つのチップをそれぞれのウェル中に挿入する前に、整列ピンをそれぞれの整列孔に挿入できるようにチップマニホールドが構成されている。]
[0026] 本発明の別の実施態様によれば、整列ピン(複数も)が整列孔(複数も)に挿入できるように、整列ピン(複数も)は整列孔(複数も)に向いている丸い先端を有しており、整列ピン(複数も)が整列孔(複数も)に挿入されるまでマルチウェルプレートが横方向にスライドする。]
[0027] 本発明の更なる実施態様では、チップがプレートと接触すると、垂直性コンプライアンスを持たせるためにチップがバネで留められる。ウェルは更にウェルの底で底表面を規定すて、バイアスボディーがバネからの力で通常は末端に広がるが、ウェルに挿入されて底表面と接触すると、近位に移動してマルチウェルプレートボディーの平面に垂直な方向にコンプライアンスをもたらす。好ましくは、チップがエレクトロポレーションチップである。]
[0028] 本発明の更なる実施態様によれば、ロボット部材がチップマニホールドと連結している。ロボット部材は、整列ピンの整列孔との整列、及びチップマニホールドの少なくとも1つのチップをそれぞれのウェル内に下げることを支援する。]
[0029] 本発明の別の実施態様によれば、少なくとも1つのチップは多数のチップの配列であり、配列のチップは少なくとも1つのチップを含む少なくとも1列中に配列されている。チップの数はマルチウェルプレートのウェルの数と等しくてよい。ウェルの数は、これに限定されないが、6、12、24、48、96、384、1536、又は3456ウェルであってよい。]
[0030] 本発明の更なる実施態様によれば、ウェルの数はチップの数の倍数と等しいので、少なくとも1つのチップは、それぞれのウェルの部分と整列してそれぞれのウェルの部分に挿入されるように構成される。]
[0031] 本発明の別の実施態様によれば、チップは、多数のチップを含有している少なくとも1つのチップのマトリクス状に整列している。ウェルの複数性が多数のウェルを含んでいるウェルのマトリクスを形成する。ウェルの数はチップの数の倍数である。ウェルのマトリクスは少なくとも1群のウェルに分けられる。整列孔の総数は、ウェルに対するチップの倍数に等しくてよい。整列孔の半分をマルチウェルプレートの一方の対向する側に形成し、整列孔のあとの半分をマルチウェルプレートの他方の対向する側に形成することができる。整列ピンは、それぞれの整列孔と整列して、孔に挿入するように構成され、浸漬回数はチップに対するウェルの数と等しい。]
[0032] 当然のことながら、前記の一般的記載及び以下の記載は、例示的なものであって請求されている発明の更なる説明を提供するように意図されている。]
[0033] 本明細書に組み込まれていて、その一部を構成している添付図面は、本発明の装置及び方法を説明して、更なる理解を提供するために挙げられている。記述と共に、図面は、本発明の理念を説明するために役立つ。本明細書中の左、右、上方、下方、前方、及び後方のような、全ての相対的記載は図面を参照していて、限定的な意味を指すものではない。]
図面の簡単な説明

[0034] 例として挙げられているが、発明を記載されている特定の実施態様に限定することを意図していない、以下の記載は、参照により本明細書に取り込まれている添付図面と関連させて理解される。本発明の多数の好ましい実施態様は、非限定的な例として、そして添付図面を参照して記載される。
図1は、本発明を実施することができるシステムを説明している。
図2は、図1で説明されている環境の部分上面概略図である。
図3は、整列ピン及びエレクトロポレーションチップを包含しているエレクトロポレーションチップマニホールド、及び整列孔とスロットの8対を包含しているマルチウェルプレートを示している主題技術の実施態様を説明している。
図4は、図1に示されている主題技術の実施態様のマルチウェルプレートの透視図を説明している。
図5Aは、図1に示されている本発明の実施態様のマルチウェルプレートの詳細な上面図又は平面図である。
図5Bは、図5Aに示されている幾つかの整列孔及び整列スロットを示しているサークルBの詳細な部分図である。
図5Cは、図5Aで示されているマルチウェルプレートの側面図である。
図6は、図1に示されている本発明の実施態様のエレクトロポレーションチップマニホールドの透視図である。
図7Aは、マルチウェルプレートの整列孔に隣接して丸い先端を有しているチップマニホールドの整列ピンの実施態様を説明している。
図7Bは、図7Aの整列孔に下げられているピンを説明している。
図8は、図1に示されている48チップマニホールドを有する384マルチウェルプレートをカバーするための1つの可能な挿入配列を説明している。
図9Aは、整列ピン及び96のエレクトロポレーションチップを包含している別のエレクトロポレーションチップマニホールドの分解図である。
図9Bは、その中の構成要素を示すためにカバーを外した、図9Aのエレクトロポレーションチップマニホールドの正面図である。
図9Cは、図9Aのエレクトロポレーションチップマニホールドの側面図である。
図9Dは、図9Aのエレクトロポレーションチップマニホールドの上面図である。
図9Eは、図9Dの線E−Eに沿ったエレクトロポレーションチップマニホールドの断面図である。
図9Fは、エレクトロポレーションチップアセンブリの分解図である。
図9Gは、図9Fのエレクトロポレーションチップアセンブリの透視図である。
図9Hは、図9Fのエレクトロポレーションチップアセンブリの上面図である。
図9Iは、図9Hの線I−Iに沿ったエレクトロポレーションチップアセンブリの断面図である。
図9Jは、マルチウェルプレートのウェルに挿入されている図9Aのバネで留められているチップを説明している。
図10は、本発明の実施態様を実施する方法に関するフローチャートである。
図11は、主題技術を用いたプラスミドトランスフェクションアッセイの結果を示している。そして
図12は、本明細書の開示に従ったsiRNAトランスフェクションアッセイの結果を示している。] 図1 図10 図11 図12 図2 図3 図4 図5A 図5B 図5C
実施例

[0035] I.定義
用語「マルチウェルプレート」は、スクリーニング工程のために生物、化学、又は物理的物質を保持するための、あらゆる数のウェルを規定する構造を包含することが意図されている。]
[0036] 用語「無孔」は、ボディー材料を介して物質が漏出することなく、ウェル内に配置される物質を保持するためのボディー材料の特徴を述べることが意図されている。例えば、プラスチックのボディー材料は、プラスチックボディー材料を介して生体物質が漏出することなく生体物質を保持できるので、無孔と言うことができる。]
[0037] 用語「チップマニホールド」は、液体を含む生体物質をウェル中に保持及び/又は分注するように、及び/又は生体試料をエレクトロポレーションするように構造されているあらゆる数のチップを保持するための構造を包含することが意図されている。チップマニホールドのチップは、一般的にウェルと共に整列するように構成され配置されている。]
[0038] 用語「エレクトロポレーション」は、適用された電場に起因して細胞膜のような細胞二重膜を透過させる、有意な電圧の適用を包含することが意図されている。エレクトロポレーションは、その他の適用のうちでもとりわけ、分子生物学において、ある基質(例えば、DNA、RNA、siRNA、小分子、ペプチド、タンパク質、抗体)を細胞内へ導入する方法として、例えば細胞を分子プローブ、細胞機能を変化できる薬剤、又は核酸を細胞に取り込むことのように用いられている。]
[0039] 用語「生体物質」は、生命体から形成された或いは最近形成された何れかの物質を包含することが意図されている。例えば、生体物質は、細胞組織、植物、生細胞中に生じる化合物、加工生体物質、生存可能な物質、及び土壌及びその他の有機物質のような有機的に形成された物質を包含することができる。]
[0040] 用語「スクリーニング」は、特定の問題又は特徴を有するものを見つけ出すために多数のもの(例えば、生体物質試料)を探査することを包含するように意図されている。これに限定されないが、薬理学、医薬その他を包含している、本発明を実施できる多数の分野でスクリーニングを実施することができる。例えば、薬理学において、創薬期間における薬理活性の探索(例えば、化学化合物の細胞に対する生物活性(例えば細胞増殖)を検出)するためにスクリーニングを実施することができる。]
[0041] 用語「核酸」は、ヌクレオチド鎖からなる巨大分子を包含することが意図されている。例えば、分子は、遺伝情報を担持するか或いは細胞内に構造を形成することができる。一般的な核酸は、デオキシリボ核酸(DNA)及びリボ核酸(RNA)を包含する。]
[0042] II.システム及び方法
マルチウェルプレートにおける生体物質の自動スクリーニング及び操作は、プレートウェルに対するチップアセンブリの位置調整が必要である。例えば、本発明のシステム及び方法は、RNA干渉(RNAi)、及び電解質を満たした毛細管(EFCs)を用いるエレクトロポレーションに基づく相補的DNA(cDNA)ハイスループットスクリーニングトランスフェクションの実施に適切である。]
[0043] 本発明のマルチウェルプレートは、多数のスクリーニング用途に用いることができる。ある一般的な用途は、プレート中のそれぞれのウェルが制御された所定量の作用物質を受け取れるように、マルチウェルプレートに液体を分注することである。このような作用物質の例は、遺伝物質、タンパク質、ペプチド、薬剤、増強剤、生物活性化合物全般、阻害剤、及び染料を包含する。マルチウェルプレートへの液体の分注は、それぞれのピペットチップがウェルプレート中の所定のウェルに対応している、ピペットチップマニホールドを用いて実施できる。]
[0044] 例えば、96ウェルのマルチウェルプレート中の96ウェル全てが、チップマニホールドの96の異なったピペットチップから、それぞれのウェルに各追加液が行き渡るように、96までの異なった溶液を同時に受け取る。それぞれののチップの配置(例えば、各チップの間隔)をマルチウェルプレートのウェルの配置と対応するように、チップマニホールド中でチップを配列することができる。]
[0045] ウェルは、例えば、底面で生育した細胞、懸濁液中の細胞を収容でき、或いは試薬又は酵素のような化学種を収容することができる。ウェルに添加される溶液は、薬剤を異なった濃度でウェルに添加すると細胞に対する結合親和性の情報が得られるように、薬剤を含有することができる。溶液は、酵素を収容しているウェルに基質を添加すると反応速度に関する情報が得られるように、基質を含有することができる。]
[0046] 本発明のマルチウェルプレートは、キャピラリーエレクトロポレーションを含む、多くのロボットスクリーニング用途、及び例えば、各ウェルの底面で生育した細胞層に対するチップの正確な配置が実験結果に対して極めて重要である、幾つかの電気化学的、及び光学的用途に用いることができる。]
[0047] 図1は、生体物質の自動スクリーニング及び操作を本発明に従って実施することができるシステム(100)を示す。システム(100)は、本明細書に記載の方法に適しているパラメータを促進するために、密閉され、温度及び湿度が制御され、フィルター処理された空間を設けることができる。システム(100)はチップマニホールド(200)及びマルチウェルプレート(300)を設けている。ロボット部材(110)は、チップマニホールド(200)の一般的な位置決めのためにある。ロボット部材(110)は、多様なチップマニホールドを選択的に組み合わせるように適合され構成されている下端(111)を有している。未使用の時は、チップマニホールドをパークステーション(113)に置いておける。] 図1
[0048] マルチウェルプレート(300)をテーブル(120)の上に配置できる。チップマニホールド(200)を、ロボット部材(110)に取り付けて、マルチウェルプレート(300)に対していろいろな方向に移動させることができる。例えば、図1に示されている軸(112)、(114)、(116)に対して、チップマニホールド(200)をマルチウェルプレートの面と平行な面にある軸(112)に沿って前方及び後方に、マルチウェルプレートの面と平行な面にある軸(114)に沿って左及び右に、そしてマルチウェルプレート(200)又はテーブル(120)の面と直角な面にある軸(116)に沿って上方及び下方に移動することができる。また、ロボット部材(110)は、チップマニホールド(200)の一般的な位置決めのために、マルチウェルプレート(200)又はテーブル(120)に取り付けることができる。] 図1
[0049] ここで図2を参照すると、システム(100)の部分上面概略図が示されている。システム(100)はスクリーニングのための多様な構成要素及び物質を保持するためにステーション(132)、(134)、(136)、(138)、(140)を設けている。例えば、ステーション(132)、(134)、(136)、(138)、(140)は、緩衝化合物(132)、コントロール化合物(134)、多様な培地(136)、供給源(138)、及び細胞物質(140)を保持することができる。その他のステーション(142)、(144)、(146)は、チップブロック(142)、洗浄ステーション(144)、及びチップマニホールド(146)を保持することができる。チップマニホールド(200)に取り付けられているロボット部材(110)を、スクリーニングのための1つ又はそれ以上の物質、例えば、緩衝液(132)、コントロール(134)、及び細胞培養物(140)を組合せるために操作ができる。ロボット部材(110)を、スクリーニング工程での必要に応じて、チップブロック(142)を捕捉して、洗浄ステーション(144)で洗浄するようにプログラミングすることができる。] 図2
[0050] 図3を参照すると、本発明は、チップマニホールド(200)の複数のチップ(202)で受け止めるためのマルチウェルプレート(300)を提供する。マルチウェルプレート(300)は、図4、5A、5B、及び5Cにも示されていて、生体物質を保持するための複数の無孔ウェル(302)を規定するボディー(304)を設けている。生体物質は、ウェル(302)の底面で生育した細胞又は懸濁液中の細胞を含有することができる。] 図3 図4
[0051] マルチウェルプレート(300)は、テーブル(120)上でマルチウェルプレート(300)の最初の位置決めのために1つ又はそれ以上のバンキング表面(315)を有することができる。チップ(202)をウェル(302)内に正確にはめ込むために、チップマニホールド(200)は、整列開口(310a−h)、(312a−h)をマルチウェルプレート(300)内に最初にはめ込む整列ピン(210)、(212)を有している。]
[0052] マルチウェルプレート(300)内には、8対の整列開口(310a−h)、(312a−h)がある。それぞれ対において、整列スロット(310a−h)は円形整列孔(312a−h)と向かい合っている。整列スロットと孔の対(310a−h)、(312a−h)を、マルチウェルプレート(300)の上に非対称的に形成することができる。例えば、整列孔(310a)、(312a)をボディー(304)の両側に形成することができる。それとは別に、整列開口の対を、ボディー(304)の隣辺に、互いに近づけて、又はチップマニホールド(200)との正確な整列を可能にするスクリーニング工程に適切な何れかの構造に、形成することができる。示されている構造では、整列開口は4群で配置されていて、各群は、外周近くに2つのスロット(310)及び隣接スロット(310)から内部に位置している2つの孔(312)を有している。]
[0053] マルチウェルプレート(300)のボディー(304)は、マルチウェルプレート(300)の構造、チップマニホールド(200)、及びスクリーニング用途の必要性に応じて、16個以上又は以下の整列開口(310)、(312)、例えば、1、2、3、4、5個等の装置を規定することができる。]
[0054] 図3、4、5A〜C、及び6で示されているように、マルチウェルプレート(300)は16個の整列開口を有し、そしてチップマニホールド(200)は4〜12配列のチップを有している。従って、チップマニホールド(200)の48個のチップを用いて384個のウェルをカバーするために、マルチウェルプレート(300)のボディー(304)を、チップマニホールド(200)の合計8個の異なったディップのために、16個の開口(310a−h)、(312a−h)(例えば、8対)を規定するように構成することができる。このように、それぞれのディップが整列開口(310)、(312)の異なった対を利用することになる。チップマニホールド(200)は、マルチウェルプレート(300)中のウェル(302)の4.5mm間隔に対して9mm間隔を有する4×12列のチップ(202)を有するエレクトロポレーションチップマニホールドであることが好ましい。] 図3
[0055] 本発明の更なる実施態様によると、マルチウェルプレート(300)は、底面部に特徴があり、或いはテーブル(120)の上にマルチウェルプレート(300)を設置するために整列開口(310)、(312)を完全に、部分的に又は一時的に使用することができる。更に、バンキング表面(315)又はマルチウェルプレート(300)の別の部分を、マルチウェルプレート(300)の大まかな位置決めを行うために、テーブル(120)上の相補的表面に容易に隣接させることができる。マルチウェルプレート(300)は、底面側に、マルチウェルプレート(300)を高精密な方法で6本の軸(軸112、114、116及び同軸の回転)内に配置するために、平坦部、ギザギザ部及びセミドーム部のような3点と相互作用するように、3点(示していない)を有していてよい。底部が、構造安定性を増大するために支持ビームを設けていることも好ましい。1つの態様では、縁まで平行して伸びている複数の長い支持ビーム及び縁まで垂直に伸びている複数のより短い支持ビームを有している。支持ビームの数及び構造は、所望によって変更できる。]
[0056] 好ましくは、整列開口(310)、(312)をマルチウェルプレート(300)の別の部分に、例えばマルチウェルプレートの角に形成できる。マルチウェルプレート(300)は、用途の必要性に応じて、様々な大きさ及び形状の3つの、4つの、又はあらゆる数の整列開口を更に形成することができる。例えば、より大きい機械部品は安定性を増大するために2つ以上のスロットを必要とするだろう。別の例では、単一の孔のみが「+」又は「−」整列ピンと組み合わさってマルチウェルプレート(300)を横方向及び回転して配置できるように、1つ又はそれ以上のスロットを「+」又は「−」形状にすることができる。その他の多くの形状の整列ピン及び孔の組み合わせは、三角形、鍵穴等の形のような、三次調節(図1に関して、軸112、軸114及び回転軸116)を提供できる。] 図1
[0057] 図5Aで最もよく分かるように、ボディー304は長方形の形状を有している。整列開口(310)、(312)を、整列スロット(310)を整列孔(312)よりも外周(336)の近くに形成して、ボディー(304)の第1短辺に形成することができる。ボディー(304)は、スクリーニング用途のために、長方形の形状に限定されず、正方形、円形、多角形、楕円形、又はその他の何れかの適切な形状、又はこれらの組み合わせを有していてよい。また、整列スロット(310)を外周の近くに形成する必要はなく、例えば、孔(312)よりも外周から離して、例えばボディー(304)のほぼ中心のボディー(310)の部位に形成することができる。] 図5A
[0058] 整列開口(310)、(312)をマルチウェルプレートボディー(304)の離れた部分に形成することができる。また、テーブル(120)は、マルチウェルプレート(300)を最初に誘導配置して、整列ピン(210)を受け止めるのに役立つ、直立した突起又は類似の構造を有することができる。従って、マルチウェルプレート(300)は整列開口を必要としないだろう。更に別の実施態様では、テーブル(120)は、整列開口(310)、(312)を介してマルチウェルプレート(300)を最初に整列させる移動ピンを包含していてよく、次いでこの移動ピンは後退して整列開口(310)、(312)を用いてチップマニホールド(200)を整列可能にする。]
[0059] 本発明の更なる実施態様では、整列開口(310)、(312)の両方を円形として形成する。また、それぞれの整列開口(310)、(312)は、形成された孔中心点を有している。整列孔(310)、(312)を、その他の形状、例えば、正方形及び4辺以上の形状、例えば六角形として形成することができる。更に、整列孔の直径及び整列孔の中心点(325)の間の距離をスクリーニング用途の必要に応じて変えることができる。ある実施態様では、ボディー(304)は射出成形で製造される。このような製造過程で、排出ピン(示していない)を用いて、ボディー(304)を鋳型(示していない)から取り外す。その結果、排出ピンの跡が、複数の円(319)としてボディー(304)の上に現れるかもしれない。この円(319)は孔を通過しておらず陥没さえもしていない。]
[0060] ボディー(304)は、金属、セラミック、プラスチック、ゴム、ガラス、等、更にこれらの組み合わせからも作ることができる。ウェルの数は、6、12、24、48、96、384、1536又は3456ウェルを含んでいる。ウェルの数は偶数でも奇数でもよい。]
[0061] システム(100)は、チップマニホールド(200)も包含していて、その実施態様は図6に示されている。チップマニホールドは、プレート(204)、及びプレート(204)に従属している複数のチップ(202)を包含している。第1及び第2チップ整列ピン(210)、(212)もプレート(204)に従属している。対向している整列開口(310)、(312)の対を整列のために用いることができるように、第2チップ整列ピン(212)は第1チップ整列ピン(210)と対向している。] 図6
[0062] チップ(202)は、電極又は導光部材、又は使い捨てプラスチックピペットチップのような分注チップを包含している。電極は生体物質のエレクトロポレーションのために用いることができ、チップは電解質を満たした毛細管又はチップであってよい。電極は、酸化過程又は還元過程を測定するために、固体、例えば円柱電極であってもよい。導光部材は生体物質を光に曝すために用いられ、チップは、光を導くため、又はウェル及び/又は細胞から放出される光、例えば蛍光又はルミネッセンスを測定するための光ファイバールーメンであってよい。使い捨てチップを、高度な正確性及び清浄度が必要な、液体を添加及び回収する多くの適用に用いることができる。]
[0063] ここで図7A及び7Bを参照すると、チップ(202)とウェル(302)を整列させるための並びが、工程を説明するために部分的に示されている。特に図7Aは、マルチウェル(300)の整列スロット(310)に近接している、先端が丸いチップマニホールドの整列ピン(210)を説明している。上記のように、チップマニホールド(200)はロボット部材(110)と選択的に連結している。軸(112)、(114)、(116)に沿って移動することにより、ロボット部材(110)は上記整列ピン(210)、(212)を整列孔(310)、(312)にそれぞれ位置付ける。単純化するために、ピン(210)と整列スロット(310)のみが図7A及び7Bに示されている。] 図7A
[0064] 整列ピンは、整列開口(310)、(312)の方を向いている丸い先端を有している。マルチウェルプレート(300)をテーブル(120)の上に配置して最初に位置決めできるが、マルチウェルプレート(300)を上記のように自由に移動することができる。マルチウェルプレート(300)は最初に、チップマニホールド(200)の整列ピン(210)、(212)が少なくとも部分的に整列開口(310)、(312)と整列するように配置されるが、マルチウェルプレート(300)のチップマニホールド(200)への、そしてそれによるチップ(202)のウェル(302)への最終的な整列は、整列ピン(210)、(212)を整列開口(310)、(312)内へ挿入することによって達成される。]
[0065] ここで図7Bを参照すると、ピン(210)が整列孔(310)に十分に挿入されている。図1の軸(112)、(114)、(116)が基準方向のために再生されている。ピン(210)、(212)を挿入するために、チップマニホールド(200)がマルチウェルプレート(300)の方へ軸(116)に沿って下げられる。ピン(210)、(212)が整列開口(310)、(312)に入るにつれて、整列ピン(210)、(212)の丸い先端(280)が、マルチウェルプレート(300)を軸(112)、(114)によって規定される水平面内を横方向に移動させる。2つのピン(210)、(212)によって移動される2つの整列開口(310)、(312)が存在するので、マルチウェルプレート(300)は軸116まわりの回転方法についても調整できる、例えば、3軸調整。チップ(210)、(212)は比較的長く、マルチウェルプレート(300)に密接に依存しているので、チップ(202)がウェル(302)に到達する前に整列が起こる。この方法で、全てのチップ(202)及びウェル(302)は、チップ(202)がウェル(302)内に挿入されるのに備えて、完全に位置決めされて整列する。また、三角形のピンと1つの三角形の孔を3軸調整等に用いることができる。その他の例としては、マルチウェルプレートがテーブル(120)から垂直に伸びている壁によって正確に整列を保持していて、マルチウェルプレート(300)がバンキング表面(315)又は別の位置に接触している場合は、回転整列を妨げることができる。従って、ピンを孔へ挿入することによって側面調整のみを必要とすることができる。] 図1 図7B
[0066] 図8を参照すると、図1に示されている48チップマニホールド(200)によって、384ウェルプレート(300)のあらゆるウェルをカバーするための1つの可能な挿入パターンが説明されている。マルチウェルプレート(300)は、24ウェル/列の16列に配列されている384個のウェル(302)を有している。チップマニホールド(200)は、ウェル(302)の2倍分間隔をあけた、12チップ/列の4列を有している。従って、各ウェル(302)にアクセスするためにチップマニホールド(200)の8個の整列ディップを必要とする。対向する整列孔(310a−h)、(312a−h)の8対が8個のディップに向かい合って形成されている。主題技術は、この構造に限定されず、例えば、チップの列を、スクリーニング工程の必要に基づいて、各信号ウェル列毎に、ウェル列を3列おきに、ウェル列を4列おきに等に間隔を空けることができる。] 図1 図8
[0067] より詳細には、スクリーニングを遂行するために、ロボット部材(110)は、チップマニホールド(200)を8対の整列孔(310a−h)、(312a−h)の間を移動させることによって、チップ(202)をあらゆるウェル(302)に挿入する。例えば、チップマニホールド(200)のピン(210)、(212)を上記のように整列孔(310a)、(312a)内に整列させると、チップ(202)が「a」と標識したウェル(302)内に整列され挿入される。チップマニホールド(200)のピン(210)、(212)を上記のように整列孔(310b)、(312b)内に整列させると、チップ(202)が「b」と標識したウェル(302)内に整列され挿入されるなどである。孔(310d)、312(d)に整列させることによって4番目のディップが完了した後、ロボット部材(110)は、整列孔の下の対(310e−h)、(312e−h)の上に飛び降りて続行する。以上のように、ロボット部材(110)は、チップマニホールドを、a〜hで標識したウェル(302)に示される、2段階ボーストロヘドニック(boustrophedonic)パターンで移動させる。]
[0068] 実施態様では、チップ(202)は9mmの横列間隔及び9mmの縦列間隔を有し、そしてウェル(302)は4.5mmの横列間隔及び4.5mmの縦列間隔を有している。従って、チップマニホールド(200)のチップ(202)は、ウェルの列の隔横列分空いている横列に、及びウェル列の隔縦列分空いている縦列に整列している。]
[0069] ある実施態様では、主題技術はマルチウェルプレート(300)を包含する装置を含んでいる。マルチウェルプレートは、生体物質を保持するための複数の無孔ウェル(302)、第1整列孔(310)、及び第2整列孔(312)を規定するボディー(304)を含んでいて、第2整列孔(312)は第1整列孔(310)と対向している。この装置は、テーブル(120)、及びテーブル(120)上に配置されているマルチウェルプレート(300)をチップマニホールド(200)と整列させるためのロボット部材(110)を含んでいる。チップマニホールド(200)が少なくとも1つのチップ(202)を含んでいて、ロボット部材(110)が更にマルチウェルプレートをテーブル(120)の平面に対して垂直(116)に(上下方向に)整列させるのが好ましい。]
[0070] 本発明の更なる実施態様によると、マルチウェルプレートは更に、テーブル(120)上のマルチウェルプレートの位置を確保してチップマニホールドを整列させるのに役立つ、1対の整列孔(310)、(312)を形成する。]
[0071] ある実施態様では、主題技術は、チップマニホールド(200)の少なくと1つのチップ(202)をマルチウェルプレート(300)の複数のウェル(302)と整列させる方法を含んでいる。ある方法は、整列孔の少なくとも1つがマルチウェルプレート(300)の片側上に形成され、そして整列孔の少なくとも1つがマルチウェルプレート(300)の反対側上に形成されている、少なくとも2つの整列孔(310)、(312)を提供することを含んでいる。方法は、整列ピンの少なくとも1つがチップマニホールド(200)の片側に連結していて、整列ピンの少なくとも1つがチップマニホールド(200)の反対側に連結している、少なくとも2つの整列ピン(210)、(212)を提供する。方法は、チップマニホールドの片側に連結している少なくとも1つの整列ピンを整列孔の少なくとも1つに挿入することにより、及びチップマニホールドの反対側に連結している少なくとも1つの整列ピンをその他の整列孔の少なくとも1つに挿入することによって、少なくとも1つのチップ(202)を複数のウェル(302)の少なくとも1つ中へ誘導することを含んでいる。本発明の更なる態様によると、少なくとも1つのチップはエレクトロポレーションチップである。]
[0072] 本発明の別の実施態様によると、チップマニホールド(200)は多数のチップ(202)の配列を有している。配列のチップ(202)は少なくとも1つのチップを含んでいる少なくとも1列に配置されている(チップ(202)の4×12列を有している図6を参照されたい)。チップ(202)の数はウェル(302)の数と等しくてよい。ウェル(302)の複数は、6、12、24、48、96、384、1536又は3456個のようなあらゆるウェルの数を含んでいる。本発明の更なる実施態様では、少なくとも1つのチップを、それぞれのウェルの1部と整列して、そのそれぞれのウェルの1部の中に挿入できるように構成するために、ウェルの数はチップの数の倍数と等しい。適切なエレクトロポレーションチップ及び使用方法は当該技術分野で公知である。例えば、米国特許第6,521,430号及び米国特許出願公開第2005/0048651号及び同第2005/0036283号(これらの全ては、その全体を参照して本明細書に取り込まれている)に記載されているエレクトロポレーションチップを、本発明の装置の使用に適用することができる。] 図6
[0073] 図9Aを参照すると、整列ピン及び96個のバネで留められているエレクトロポレーションチップを含んでいる、別のエレクトロポレーションチップマニホールド(400)の分解図が示されている。更に明確にするために、以下の記載は、エレクトロポレーションチップマニホールド(400)の正面図、側面図、上面図及び断面図を示している、図9B〜9Eも参照している。このマニホールドは、8×12列に配置された96個のバネで留められているエレクトロポレーションチップアセンブリ(402)を有している。また、エレクトロポレーションチップアセンブリ(402)の間隔はウェルのそれの2倍である。従って、348ウェルプレートはマニホールド(400)が4回通過するとカバーされる。バネで留めたエレクトロポレーションチップを有することによって、チップ(402)の四次調節(すなわち、図1の軸116に沿った調節)が生じる。] 図1 図9A 図9B 図9C 図9D 図9E
[0074] マニホールド(400)は、チップ誘導プレート(408)に対する開口部(406)を形成するカバー(404)を含んでいる。チップ誘導プレート(408)は、それぞれのエレクトロポレーションアセンブリ(402)に対して開口(410)を提供する。チップ誘導プレート(408)は、マルチウェルプレートをエレクトロポレーションチップアセンブリ(402)に整列させるために2つの第1整列ピン(412)を保持している。チップ誘導プレート(408)は、更なる安定性及び位置決めを提供するようにマルチウェルプレート上の整列孔に浅くはめ込むための任意の第2整列ピン(414)も保持している。]
[0075] チップ誘導プレート(408)は、合わせピン(418)によって相互接続プリント基板(pcb)(416)と位置合わせされる。pcb(416)は、チップ誘導プレート(408)と共に、それぞれのエレクトロポレーションチップアセンブリ(402)と連結して、エレクトロポレーションチップアセンブリ(402)に電気相互接続及び機械的バネ荷重をもたらす。pcb(416)は、それらに従属している二又のピンアセンブリ(420)を有している。pcb(416)は、それぞれの二又ピンアセンブリに対して下方向のエネルギーを提供するために、バネ(示していない)のようなバイアス要素を保持している孔を規定している。]
[0076] ここで図9F〜9Iを参照すると、エレクトロポレーションチップアセンブリ(402)の多様な図が示されている。それぞれのエレクトロポレーションチップアセンブリ(402)は、上位部(426)より比較的狭い下位部(424)を有する外部電極(422)を有している。上位部と下位部(424)、(426)の中間に、外部電極(422)は狭窄部(428)を有している。外部電極(422)は、実質的に上位部(426)において電極スペーサ(432)を受け入れるための内部(430)を規定している。外部電極(422)及びスペーサ(432)は、それらの間の関係を確立するために、それぞれが、相補的な長方形の環(434)、(436)を有している。外部電極の環(434)は、バンキング表面(438)(図9Iで最もよく見える)も形成し、これはエレクトロポレーションチップアセンブリ(402)がチップ誘導プレート(408)のそれぞれの孔を通過することを阻止する。従って、エレクトロポレーションチップアセンブリ(402)は、チップ誘導プレート(408)の中で単に静止していて、上方に移動できる。外部電極(422)上の環(434)に隣接して電極接触部(440)もある。] 図9F 図9G 図9H 図9I
[0077] 外部電極(422)の下位部(424)は実質的にチップ基底部(442)を収容する。スペーサ(432)及びチップ基底部(442)の両方は、それぞれが外部電極に、締まりばめ、溶接、接着等によりしっかりと連結できるように、狭窄領域(428)内に広がっている。チップ基底部(442)は所定の大きさの末端部(444)を有しているので、末端部(444)がウェルの底に隣接すると、ウェルのそこにある物質とチップ電極の操作部位の間に間隔を設定することができる。末端部(444)は、下位部(424)の終端となるショルダー(445)を形成する。スペーサ(432)は、内部電極(448)を受け入れる内部(446)も規定する。内部電極(448)は、スペーサ環内に位置する内部電極接触部(450)も有している。内部電極(448)が外部電極内部(430)内に深く広がるにつれて、内部電極(448)も狭窄部(428)でその中に固定される。]
[0078] 再び図9A〜Eを参照すると、組み立てられると、pcb(416)に従属する二叉ピンアセンブリ(420)が、エレクトロポレーションチップアセンブリ(402)を連結する。特に、二叉突起の一方が外部電極接触部(440)と電気的に接触するように構成され、それに対して突起の他方が内部電極接触部(450)と電気的に接触するように構成され、それによってコネクター(453)を介する電気回路が完成する。更に、二叉ピンアセンブリ(420)はバネ付勢されているので、上方エネルギーがエレクトロポレーションチップアセンブリ(402)に作用すると、エレクトロポレーションチップアセンブリ(402)は上方に移動してもよいが接触は保持される。] 図10 図11 図12 図9A 図9B 図9C 図9D 図9E 図9F 図9G
[0079] 例えば、ウェルプレートが不規則なウェルの深さを有している場合に、エレクトロポレーションチップアセンブリ(402)を、深さに関わりなく挿入できる。上方移動が可能なこと及びスペーサ(442)を有していることによって、それぞれのエレクトロポレーションチップアセンブリ(402)をウェルの底から同じ距離に都合良く位置付けることができる。図9Jを参照すると、例示的なエレクトロポレーションチップアセンブリ(402)が例示的なウェル(302)中に配置されて示されている。バネで留められているエレクトロポレーションチップアセンブリ(402)がマルチウェルプレート(300)のウェル(302)内に挿入されている。エレクトロポレーションチップアセンブ(402)を吸引及び/又はエレクトロポレーションを実施するために適用できる。] 図9J
[0080] 図1に示されている軸(116)に沿ったロボット部品(110)の移動によって、エレクトロポレーションチップアセンブリ(402)がそれぞれのウェル(302)内に下げられる。好ましくは、それぞれのウェル(302)はウェル(302)の底に実質的に平らな面を有している。エレクトロポレーションチップアセンブリ(402)を、それぞれのウェル(302)内に及びスペーサ(442)が底に接触する地点を超えて、下げる。結果として、バネ荷重を、それぞれのウェル(302)の底(360)とエレクトロポレーションチップアセンブリ(402)の操作部位の間の所定距離をセットするために用いる。ある実施態様では、この所定距離が約75マイクロメートルである。] 図1
[0081] エレクトロポレーション液をウェル(302)の中で処理し、そしてエレクトロポレートする生体物質(例えば、細胞)をウェル(302)の底で処理することが好ましい。生体物質は哺乳動物細胞でよいが、その他の適切な基質(例えば、脂肪小胞)を包含することができる。生体物質はウェル(302)の底にあっても又は底に付着させてもよい。マルチウェルプレートボディー(304)において規定されるウェル(302)は通常、スペーサ(442)の形状にぴったり合っている正方形である。]
[0082] 再び図9A〜9Eを参照すると、マニホールド(400)は、エレクトロポレーションチップアセンブリ(402)と液体接続プレートアセンブリ(454)の間に液体流路を確立するためのチューブ(452)も含んでいる。液体接続プレートアセンブリ(454)は、液体分配プレート(458)を支持する外枠(456)を有している。マニホールド(400)を別の部品と連結できるように、液体接続プレートアセンブリ(454)の外枠(456)に2つの担体支持アセンブリ(460)を備え付ける。複数の留め具(462)及びワッシャー(464)が、(便宜上それらの一部のみを示してある)マニホールド部品を共に固定する。] 図9A 図9B 図9C 図9D 図9E
[0083] 図10は、本発明方法の工程を有するフローチャートを説明している。特に、このフローチャートは、点線の枠で囲まれて規定されるエレクトロポレーション工程S102〜S116を用いてエレクトロポレーションを説明している。しかしながら、この方法は、エレクトロポレーション法に限定されておらず、その他のスクリーニング実験のために用いることができる。エレクトロポレーション法を開始する前に、チップ(202)内に培地を調製するために、工程S150〜S160を実施できる。] 図10
[0084] 最初に、マルチウェルプレートを調製しなければならない。工程S150で、ロボット部材(110)は、ステーション(132)、(134)、(136)、(138)、(140)に保管されている液体源を回収するために液体処理チップを捕捉できる。]
[0085] 説明のために、図10は、ポロ様キナーゼ1(PLK1)に特異的なsiRNAでのHeLa細胞のトランスフェクションに関して説明している。ここにおいては、成功裏のトランスフェクションは、ポストトランスフェクション培養の72時間後に、コントロールと比較して、生存能力の完全な喪失をもたらす。最初に、1000個のHeLa-S3細胞(ATCC番号CCL−2.2)を、マルチウェルプレート(300)の各ウェルの、10%ウシ胎仔血清及び1%ペニシリン/ストレプトマイシンを補完した、DMEM培地(Invitrogen of Carlsbad, California から商品番号32430−027として入手可能)40μl中に播種する。播種したのち、マルチウェルプレート(300)を5%CO2中、37℃で24時間培養する。] 図10
[0086] 培養後、マルチウェルプレート(300)はトランスフェクションの準備が整う。工程S152で、ロボット部材(110)はチップマニホールド上の適切な液体処理チップを使える状態になっている。細胞培養培地を除去する(通常は10μlの残余培地を残して)。]
[0087] 工程S154では、エレクトロポレーション培地をウェル(302)に添加する。
工程S156では、供給源プレートから核酸(例えば、PLK1に対して特異的siRNA)を、コントロールプレートからのコントロールと共に添加することができる。例えば、siRNAとエレクトロポレーション緩衝液を添加する。ある実施態様では、siRNAとエレクトロポレーション緩衝液は総計27μlの添加となって、各ウェル(302)中が合計37μlとなる。工程S154、S156の中間体を洗浄するために、ロボット部材(110)は、液体処理チップを洗浄ステーションに移動することができる。
工程S158では、ロボット部材(110)は、液体処理チップを切り離して、エレクトロポレーションチップマニホールド(ETM)(200)と連結することに備える。]
[0088] 工程S160では、ETM(200)がロボット部材(110)に捕捉されてエレクトロポレーション操作の準備が整う。
工程S102では、ロボット部材(110)がETM(200)を、テーブル(120)の上に配置されているマルチウェルプレート(MWP)(300)の上の位置に移動する。工程S102の終了時に、ETM(200)を次の工程における正確な整列に備えてMWP(300)の上にざっと整列させる。
工程S104では、ETMピン(210)、(212)をMWP整列孔(310a)、(312a)とより正確に整列させる。]
[0089] 工程S160では、ETMピン(210)、(212)を整列孔(310a)、(312a)内に挿入して、MWP(300)を上記のようにETM(200)と正確に整列させる。]
[0090] 工程S108では、液体を吸引して電流又は電気回路を作り出す。例えば、チップ(202)が合計で15μlの液体を回収して、それぞれのウェル(302)に22μlを残す。次いで、チップ(202)をウェル(302)の中に下ろして、ウェルの底(360)から2mm上で止める。チップ(202)内に吸引された15μlの液体を有することで、エレクトロポレーションチップのそれぞれの内部電極及び外部電極の間に電気的接触を作り出す。例えば、チップの電気回路が閉鎖する。チップ(202)の電極は、高電圧パルスをチップに伝えることができる矩形波パルス発生器(示していない)に接続している。]
[0091] 工程S110では、チップ(202)を、それぞれのウェルの底(360)に接触するように動かす。チップ(202)を、上記のようにバネで留めることが好ましい。
工程S112では、パルスプロトコールを加える。パルスプロトコールを細胞の型によって大幅に変えることができる。PLK1に対しては、適切なパルスプロトコールは、印加電圧130Vで、0.1秒間隔でのパルス長が25msの25パルスである。]
[0092] 工程S114では、チップ(202)をウェル(302)の底面(360)の上に持ち上げて、液体の大部分を分配することができる。または、チップ(202)を、液体を分配して廃棄する洗浄ステーションに直接進めることができる。]
[0093] 工程S116では、ETMチップ(202)はMWPウェル(302)の外へ移動する。エレクトロポレーション操作は、ウェルの別の部分をチップでカバーするために繰り返してよいし(120)、又は工程(122)で中止して培養することができる。384ウェル(302)及び48チップ(202)の実施態様では、384個全てのウェル(302)上でエレクトロポレーション操作を実施するために、整列孔の対(310b−h)、(312b−h)に対して処理工程S106〜S116を更に7回実施することになる。ウェルの一部が異なったスクリーニング物質を包含できるように、処理中にチップを洗浄して置き換えて新しい生体物質を採取することも更に可能である。]
[0094] エレクトロポレーション操作が完了したら、エレクトロポレートした細胞をトランスフェクトした分子の存在下で培養できる。例えば、PLK−1アッセイにおいては、エレクトロポレーション後に28μlの培地を添加する。追加の培地を15%のウシ胎仔血清及び1.5%のペニシリン/ストレプトマイシンで補完して、10%のウシ胎仔血清及び1%のペニシリン/ストレプトマイシンを有する最終容量50μlとし、次いで、5%CO2中、37℃で72時間培養する。]
[0095] 培養後に、トランスフェクション効率及び生存率を評価できる。このシステム(100)は評価を促進できるか、或いは評価をシステムの外で実施できる。PLK1の例では、システムは、MWP(300)から一部の培地を取り出すことができる。ロボット部材(110)に連結している液体処理マニホールド(示していない)を使用して、システム(100)は2%ウシ胎仔血清を補完したDMEM培地に40μlの10%アラマブルー(Alamar Blue)試薬を添加することができる。室温で遮光して2時間培養した後、トランスフェクション効率及び生存率を、Tecan Trading Group AG in Lausanne, Switzerland から入手できるSAFIRE2(登録商標)プレートリーダーを用い、製造会社の使用説明書に従って、評価する。]
[0096] 図11及び12は、本発明の装置及び方法を用いる自動スクリーニングの結果を示す。図11は、プラスミドトランスフェクションによる生存率及び効率の結果を示す。細胞型DRG、シュワン細胞(Schwann cells)、PC−12、SH−SY5Y、内皮症(ヒト)、A549、及びNeuro−2aについての、効率及び生存率の百分率が示されている。図12は、HeLa、HeLa−S3、及びHEK239細胞型のsiRNAトランスフェクションの生存率及び効率の百分率を示している。] 図11 図12
[0097] 本主題技術の1つの利点は、高精度な配置をもたらす整列ピンを備えたエレクトロポレーションチップマニホールドを提供することである。]
[0098] 本主題技術の別の利点は、チップを整列させ、下げ、そして細胞培養ウェルの表面にごく接近して配置することができる、エレクトロポレーションチップマニホールド及びマルチウェルプレート整列装置、並びに方法を提供することである。エレクトロポレーションの間に、電場の焦点をウェルの底とチップ毛管電極の間に合わせることができるので、実質的なエレクトロポレーションキュベットを作ることができる。この方法により、細胞をそれらの固有状態で、改善された生存率で、直接エレクトロポレーションできる。]
[0099] その他の利点は、整列装置及び方法がハイスループットなスクリーニングを促進することである。生体関連細胞型に対するゲノム規模でのRNAiスクリーニングのような適用を有効にする多数の研究処理へと拡張可能である。その他のハイスループット/大規模な適用は、cDNAスクリーニング、細胞内標的の特性化、信号伝達経路の生物システムの探索(interrogation)、及び細胞内薬物の投与を包含する。更に、本発明の多様な実施態様の装置を比較的容易に且つ安価で製造することができる。]
[0100] 当然のことながら、上記の一般的な記載及び以下の記載の両方は例示的及び請求されている発明の更なる説明を提供することを意図している。]
[0101] 本願に組み込まれてその一部を構成している添付の図面は、本発明の装置及び方法を説明して、更なる理解を提供するために含まれている。記載と共に、図面は、本発明の理念を説明するのに役立つ。]
[0102] 本発明の理念、態様、及び実施態様を記述する明細書、更にそれらの具体的な実施例は、それらの構造的及び機能的な均等物の両方を包含するように意図されている。また、このような均等物は、現在公知の均等物、更に将来的に改良される均等物、すなわち、構造にかかわらず、同じ機能を達成する改良された何れかの構成要素、の両方を包含するように意図されている。]
[0103] 上記の発明は、明瞭性及び理解を目的とする説明及び実施例の手段としていくらか詳しく記載されているが、当業者には、幾らかの変更及び修正を実施できることは明らかであろう。従って、記載及び実施例は、添付した番号付けされた特許請求の範囲で詳しく説明されている、本発明の範囲を限定するように解釈すべきではない。]
权利要求:

請求項1
(i)生体物質を保持するための複数のウェル;及び(ii)ボディーを配置するための少なくとも1つの整列孔;を規定するボディー:を含有してなる、マルチウェルプレート。
請求項2
少なくとも1つの整列孔がボディー上に非対称的に形成された第1及び第2の整列孔であり、そして第2整列孔が第1整列孔と間隔を空けてある、請求項1に記載のマルチウェルプレート。
請求項3
第1及び第2の整列孔がボディーの対向する側にあり、そして第1整列孔が細長い、請求項2に記載のマルチウェルプレート。
請求項4
更に7対の整列孔がボディーに形成されている、請求項3に記載のマルチウェルプレート。
請求項5
ボディーが長方形の形状を有し、第1整列孔が第1短辺上に形成され、そして第2整列孔が第2短辺上に形成され、かつボディーが、第1整列孔が第2整列孔より外周に隣接している、外周を有している、請求項1に記載のマルチウェルプレート。
請求項6
ウェルが無孔性であり、それぞれの整列孔が0.5〜5mmの範囲内の直径を有する円として形成され、ボディーが金属、セラミック、プラスチック、ゴム、ガラス及びそれらの組み合わせよりなる群から選ばれる材料で作られ、そしてウェルの複数が6、12、14、48、96、384、1536、又は3456個のウェルを含有している、請求項5に記載のマルチウェルプレート。
請求項7
生体物質を保持するための複数のウェル及び第1整列孔を規定するボディーを含有しているマルチウェルプレート;マルチウェルプレートを支持するためのテーブル;複数のチップ及び整列ピンを有しているチップマニホールド(整列ピンはチップよりも相対的に長い);及びチップマニホールドを動かして、チップマニホールドのチップをマルチウェルプレートの一部のウェルに整列させるために整列ピンを整列孔に挿入するための、ロボット部材:を含有してなる、生体物質を自動スクリーニングする装置。
請求項8
チップマニホールドが第2整列ピンを含有し、そしてマルチウェルプレートが第2整列孔を形成して、整列ピンを整列孔に挿入したときにマルチウェルプレートの回転整列を設定できる、請求項7に記載の装置。
請求項9
(i)プレート;(ii)プレートに従属している少なくとも1つのチップ;(iii)プレートに従属している第1チップ整列ピン;及び(iv)プレートに従属している第2チップ整列ピン(第2整列ピンは第1整列ピンと対向している):を含有しているチップマニホールドを含有してなる、生体物質の自動スクリーニングの間に使用する装置。
請求項10
少なくとも1つのチップが、電極、ピペット、光誘導部材及びそれらの組み合わせよりなる群から選ばれる、請求項9に記載の装置。
請求項11
チップマニホールドがエレクトロポレーションチップマニホールドである、請求項9に記載の装置。
請求項12
(i)生体物質を保持するための複数のウェル;(ii)第1整列孔;及び(iii)第2整列孔(第2整列孔は第1整列孔と対向している)を規定しているボディー:を含有しているマルチウェルプレート:を更に含有してなる、請求項9に記載の装置。
請求項13
それぞれのウェルが実質的に平らな底を有し、そして少なくとも1つのチップがバネで留められ且つ平らな底に接触するように下げられる、請求項12に記載の装置。
請求項14
ウェルの数がチップの数と等しく、そしてウェルの複数が6、12、24、48、96、384、1536又は3456個のウェルを含んでいる、請求項12に記載の装置。
請求項15
ウェルの数が384であり、チップの数が96であり、そしてボディーが16個の整列孔を規定している、請求項12に記載の装置。
請求項16
少なくとも1つのチップが:外部電極接触を有する近接末端、及び遠位末端を有している外部電極(外部電極が第1内部を規定している);実質的に第1内部にある電極スペーサー(電極スペーサは第2内部を規定している);内部電極接触を有する近接末端、及び遠位末端を有している内部電極(内部電極は実質的に第2内部の中にある);部分的に遠位末端の内部にあるチップ基底部(チップ基底部は、遠位部が表面に隣接したときに、表面と電極の間の空間が所定の大きさになるように、所定の大きさの遠位部を有している):を包含し;そして更に、電気接続のバイアス盤に従属しているそれぞれのチップに対して二叉のバイアスピンアセンブリを有している電気接続のバイアス盤(ここで、電気接続のバイアス盤の第1突起部が外部電極接触部をはめ込み、そして第2突起部が内部電極アセンブリをはめ込んで、電極と電気的に接触をして、それぞれのチップ遠位に弾性バイアスをかける)を含有してなる、請求項9に記載の装置。
請求項17
外部電極がバンキング表面を形成してプレートに対する正常な位置を設定する、請求項16に記載の装置。
請求項18
整列ピンの整列孔との整列を促進して、チップマニホールドの少なくとも1つのチップをそれぞれのウェル内に下げるための、チップマニホールドに連結しているロボット部材を更に含有してなる、請求項9に記載の装置。
請求項19
工程:少なくとも2つの整列孔(整列孔の少なくとも1つがマルチウェルプレートの第1辺上に形成されていて、整列孔の少なくとも1つがマルチウェルプレートの第2辺上に形成されている)を提供すること;少なくとも2つの整列ピン(整列ピンの少なくとも1つはチップマニホールドの第1側面と連結していて、整列ピンの少なくとも1つはチップマニホールドの第2側面と連結している)を提供すること;少なくとも2つの整列ピンを少なくとも2つの整列孔に挿入して、マルチウェルプレートをチップマニホールドに整列させること;及び少なくとも2つの整列ピンの挿入後に、複数のチップを複数のウェル内へ誘導すること:を含有してなる、チップマニホールドの複数のチップをマルチウェルプレートの複数のウェルと整列させる方法。
請求項20
少なくとも1つのチップがエレクトロポレーションチップである、請求項19に記載の方法。
請求項21
ウェルの数がチップの数の少なくとも2倍であり、マルチウェルプレートが第3及び第4の整列孔を有しており、そして更に、工程:少なくとも2つの整列ピンを第3及び第4整列孔に挿入して、マルチウェルプレートをチップマニホールドと再整列させること;及び少なくとも2つの整列ピンを再挿入した後、複数のチップを第2の複数のウェル内へ誘導すること;を含有してなる、請求項19に記載の方法。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题
US10012579B2|2018-07-03|Microanalysis of cellular function
CN107058059B|2020-08-07|高效的小体积核酸合成
US10018581B2|2018-07-10|Impedance based devices and methods for use in assays
JP5103536B2|2012-12-19|Methods for screening substances in microwell arrays
US8921041B2|2014-12-30|Device and method for electroporation-based delivery of molecules into cells and dynamic monitoring of cell responses
JP4321962B2|2009-08-26|個々の固体細胞構造およびオルガネラ構造の電気浸透化方法およびその使用
US5895631A|1999-04-20|Liquid processing method making use of pipette device and apparatus for same
US7267958B2|2007-09-11|Biocatalytic solgel microarrays
US20190040350A1|2019-02-07|Electroporator apparatus and system having a hollow member
DE60211155T2|2007-02-15|Mehrfachlochtestvorrichtung
US7232688B2|2007-06-19|Systems and methods for preparing and analyzing low volume analyte array elements
EP1539992B1|2009-11-11|Impedance based devices and methods for use in assays
EP1444500B1|2008-06-11|Microwell biochip
US7259019B2|2007-08-21|Multiple sampling device and method for investigating biological systems
McClain et al.2003|Microfluidic devices for the high-throughput chemical analysis of cells
US7557070B2|2009-07-07|Multiplexed cell analysis system
JP5317983B2|2013-10-16|細胞観察をともなった細胞液捕獲と成分分析法および細胞液捕獲・分析装置
US20170028376A9|2017-02-02|Systems for Filling a Sample Array by Droplet Dragging
US6156576A|2000-12-05|Fast controllable laser lysis of cells for analysis
CA2425476C|2011-02-01|Apparatus for assay, synthesis and storage, and methods of manufacture, use, and manipulation thereof
US9096899B2|2015-08-04|Microdevices and biosensor cartridges for biological or chemical analysis and systems and methods for the same
ES2400472T3|2013-04-10|Transferencia de materiales en células utilizando silicio poroso
US7138254B2|2006-11-21|Methods and apparatus for performing submicroliter reactions with nucleic acids or proteins
EP2681304B1|2020-05-27|Method of patterning cells on a substrate
JP3960969B2|2007-08-15|突出部を備えるトレイ
同族专利:
公开号 | 公开日
WO2009112952A3|2010-04-08|
EP2772532A2|2014-09-03|
WO2009112952A2|2009-09-17|
US20110183407A1|2011-07-28|
EP2265707A2|2010-12-29|
EP2772532A3|2014-12-24|
JP5659024B2|2015-01-28|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
JPS63276478A|1987-05-06|1988-11-14|Shimadzu Corp|Chamber for giving electric stimulation to cells|
US5424213A|1992-12-24|1995-06-13|Laboratories De Biologie Vegetale Yves Rocher|Method for testing the reactivity of cells with respect to products|
JPH11504210A|1995-04-17|1999-04-20|オントジエン・コーポレイシヨン|化学ライブラリを生成する方法および装置|
JP2001523812A|1997-11-14|2001-11-27|ジェン−プローブ・インコーポレイテッド|アッセイワークステーション|
JP2004531267A|2001-06-14|2004-10-14|ミリポア・コーポレイションMilliporeCorporation|マルチウェル試験装置|
JP2005514909A|2001-07-12|2005-05-26|メルクエンドカムパニーインコーポレーテッドMerck&CompanyIncoporated|真核生物細胞の電場による刺激|
WO2007039783A2|2003-12-02|2007-04-12|Cellectricon Ab|A method and apparatus for spatially confined electroporation|CN104786028A|2014-01-21|2015-07-22|林顺安|微孔板组装设备和组装方法|
WO2019082436A1|2017-10-23|2019-05-02|株式会社島津製作所|Sample plate and auto sampler|US4493815A|1983-07-28|1985-01-15|Bio-Rad Laboratories, Inc.|Supporting and filtering biochemical test plate assembly|
US4970154A|1987-10-09|1990-11-13|Baylor College Of Medicine|Method for inserting foreign genes into cells using pulsed radiofrequency|
CA2063986A1|1989-07-28|1991-01-29|Carl R. Clark|Method and apparatus for rapid immunoassays|
SE9704076D0|1997-11-06|1997-11-06|Holdingbolaget Vid Goeteborgs|Method for permeabilization of cell structures and use thereof|
JP2002500362A|1997-12-31|2002-01-08|キアジェンジェノミックス,インコーポレイテッド|固相チップおよびそれに関する使用|
US6969449B2|2000-07-10|2005-11-29|Vertex Pharmaceuticals Llc|Multi-well plate and electrode assemblies for ion channel assays|
EP1448770A1|2001-11-27|2004-08-25|Cellectricon AB|A method for combined sequential agent delivery and electroporation for cell structures and use thereof|
US20030175164A1|2002-01-25|2003-09-18|Irm, Llc|Devices, systems, and methods of manifolding materials|
US8232074B2|2002-10-16|2012-07-31|Cellectricon Ab|Nanoelectrodes and nanotips for recording transmembrane currents in a plurality of cells|US20110300621A1|2009-12-10|2011-12-08|Roche Molecular Systems, Inc.|Process head positioning|
JP6241914B2|2013-05-02|2017-12-06|国立研究開発法人物質・材料研究機構|Sensor chip holder|
US9927452B2|2014-08-20|2018-03-27|Rai Strategic Holdings, Inc.|Pipetting system|
CA3090047A1|2018-02-09|2019-08-15|Global Life Sciences Solutions Usa Llc|Bioprocessing methods for cell therapy|
法律状态:
2012-03-10| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120309 |
2012-03-10| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120309 |
2012-11-22| A977| Report on retrieval|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121122 |
2012-12-04| A131| Notification of reasons for refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121204 |
2013-03-05| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130304 |
2013-10-29| A131| Notification of reasons for refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131029 |
2014-01-16| A601| Written request for extension of time|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20140115 |
2014-01-23| A602| Written permission of extension of time|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20140122 |
2014-05-01| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140430 |
2014-10-24| TRDD| Decision of grant or rejection written|
2014-11-04| A01| Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141104 |
2014-12-04| A61| First payment of annual fees (during grant procedure)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141201 |
2014-12-05| R150| Certificate of patent or registration of utility model|Ref document number: 5659024 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
2017-11-28| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2018-12-04| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2019-10-29| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2020-11-12| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2021-09-27| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
[返回顶部]